現在のところ超直前的な事象は確認出来ておりませんが、
福島県沖データに高M値発震前兆と思われる分布推移が見られ、
その結果が切迫している状況である恐れがあります。
これは福島県沖震源によるM6.1程度(※1)の単独発震の可能性もありますが、
念のため[17]iに準ずる三陸沖から福島県はるか東方沖にかけての地域を震源とするM7.9以上(※2)となる特大型発震への警戒を強化して下さい。
(※1)海溝西側を震源とした場合の最大震度の目安は5弱~5強。
海溝東側を震源とするアウターライズ地震の場合の最大震度の目安は3程度。
※この場合、2013/10/26に発生したM7.1の最大余震という位置づけとなります。
(※2)過去の事例として三陸沖震源M7.3で最大震度5弱を観測していることから、M7.9の場合の震度の目安は6弱~6強程度を想定。
併せて津波情報に留意が必要です。
現在、東北地方太平洋側海域ではマグニチュード分布状況からM5クラス半ば程度の発震の可能性があります。
予想される今後直近最大の発震概要は次の通りです。
■震源地:東北地方太平洋側海域(※)
■規模:M5.0~M5.6±0.2
■最大震度:3~4
■注意期間:現在以降の東北地方太平洋側海域(※)を震源とする有感発震のみを数えておおむね3発震目(+#2)が経過するまでの間。
□有感履歴:-#3 2014/1/6(-#5 2014/1/5)
★目安・・・約48時間以内
■津波:心配なし
■参考:予測地域において震度3~4(または同規模レベル)の地震が2件程度連続的(または短期間)に発生の可能性。
(※)青森県東方沖/岩手県沖/宮城県沖/福島県沖/三陸沖のいずれか。
2012年3月以降、宮城県内陸部のマグニチュード分布の推移状況に極度の上昇傾向が見られ、現在に至っています。
これは東北地方太平洋側を震源とする極高M値発震に伴う前兆事象と考えられ、
この大型発震に前後して宮城県内陸部震源においても高M値地震の発生が予想されます。
予想される今後直近最大の発震概要は次の通りです。
■震源地:宮城県北部/中部/南部のいずれか。
■規模:M5.2±0.3
■最大震度:4~5弱
■注意期間:現在以降の宮城県内陸部を震源とする有感発震のみを数えておおむね3発震目が経過するまでの間。
□有感履歴:-#3 2013/5/7
★目安・・・大型発震誘発タイプの場合は約3ヶ月以内。単独発震の場合は約7ヶ月以内。
過去のデータから最大震度は4と予想されますが、規模が予想値上限となった場合の最大震度は5弱となる可能性もあります。
念のため強めの揺れにご留意下さい。
東北地方において、現在M8クラス前半~半ば程度の極めて大きな発震の恐れがあります。
東北地方各震源、その他北海道から中部地方にかけての東日本全域において、
マグニチュード分布に「超高M値発震前兆」と考えられる特異的事象が多数散見されます。
該当発震の時期については10/26に発生した福島県沖を震源とするM7.1を第一完結点とした下の発震を起点とし、
おおむね3ヶ月以内となることから、現在以降2014年1月中までの間をひとつの目安とすることが出来ます。
2013/10/22 23:43 新潟県中越地方 M2.6 震度3
第二完結点として発生が予想される地震についての概要は次の通りです。
■震源地:東北地方(~北海道東部)太平洋側海域
※311震源域の北端に位置する地域、
または三陸沖や福島県はるか東方沖などの日本海溝よりも東側を震源とするアウターライズ地震のいずれかまたは両件の可能性。
■規模:M7.9~M9.2
■最大震度:5強~6弱~6強
■警戒期間:現在以降~2014年1月中~3月中
▲該当規模による地震が発生した際には東北地方をはじめ、北海道地方から四国地方の
太平洋側沿岸部を中心に広範囲にわたる津波の発生が予想されます。
特に北海道から関東地方にかけての沿岸部については大津波警報の発令が予想されます。
極度の強い揺れや、震度5弱程度の揺れでもゆったりとした長周期的な揺れを感じた場合は至急50メートル以上の高台(※)に避難して下さい。
(※)事前に高台のある場所と生活圏からの避難経路の再確認を行って下さい。
現在、岩手県(全域対象)ではM4クラス半ば以上の第一完結点発震に対応する事が予想される起点が一件発生しています。
2013/11/28 18:39 岩手県内陸南部 M3.0 震度1
予想される第一完結点発震の概要は次の通りです。
■震源地:岩手県内陸(沿岸)部(または沿岸にほど近い海域(岩手県沖))
■規模:M5.2±0.3
■最大震度:4(~5弱)
■注意期間:上記起点以降の岩手県(全域対象)を震源とする有感発震のみを数えておおむね6発震目が経過するまでの間。
□有感履歴:-#6 2013/11/2(起点起算)
※既に1発震経過
→2013/12/7 22:14 岩手県沖 M3.8 震度1
★目安・・・約1ヵ月間
これまでの震度進行などから最大震度は4と予想されますが、
震源が内陸部かつ規模が予想値上限となった場合の最大震度は5弱となる可能性があります。
念のため強めの揺れにご留意下さい。
東北地方全域において、現在M5クラス半ば以上の発震の恐れがあります。
東北地方における震度進行、マグニチュード分布ならびに震源の深さの推移に「高M値発震前兆」と考えられる特徴が見られる中、
M5クラス以上の第一完結点発震に対応する事が予想される起点が一件発生しています。
2013/11/21 20:50 宮城県沖 M3.0 震度1
この起点に対する第一完結点として予想される発震概要は次の通りです。
■震源地:東北地方全域対象
※岩手県沖、宮城県沖、福島県沖、三陸沖のいずれかの可能性。
■規模:5.9±0.4
■最大震度:4~5弱~5強
■注意期間:現在以降の東北地方を震源とする有感地震のみを数えておおむね5発震目(+#5)が経過するまでの間。
□有感履歴:-#5 2013/11/18(-#10 2013/11/16)
■目安・・・約1週間
地震の規模から推測して海域震源が有力と考えますが、あくまでも東北地方全域を対象とした傾向によるものです。
岩手県、宮城県、福島県を中心とする内陸部震源よる発震についても充分な注意が必要です。
※三陸沖、または10/26に発生したM7.1震源域による余震の場合、最大震度は3となるものと予想されます。
※最大震度は該当規模による発震の際に予想される目安値です。
現在、福島県沖ではマグニチュードの分布に上昇傾向が見られる中、
M5クラス以上の第一完結点発震に対応する事が予想される起点が一件発生しています。
2013/11/6 10:38 福島県沖 M3.3 震度1
予想される第一完結点発震の概要は次の通りです。
■震源地:福島県沖
■規模:M6.0±0.3
■最大震度:4~5弱
■注意期間:現在以降の福島県沖を震源とする有感発震のみを数えておおむね5発震目が経過するまでの間
□有感履歴:-#5 2013/11/7
□目安・・・約2週間
※最大震度は該当規模による発震の際に予想される目安値です。
※隣接する周辺震源地からの発震となる場合があります。
※10/26に発生したM7.1震源域による余震の場合、最大震度は3となるものと予想されます。
東北地方太平洋側海域震源地区分において、沿岸に接する震源は青森県東方沖、岩手県沖、宮城県沖、福島県沖の4震源地がありますが、
このうち福島県沖のみ東西に幅広く、他の3震源地よりも広範囲となっています。
東側に位置する地域においては三陸沖と同等の経度となっています。
このことから福島県沖については2分割し、『福島県沖』と『福島県はるか東方沖(または福島県東方沖)』の各名称を適時使い分けて表現いたします。
尚、事後の確定、検証の際に気象庁の地震情報などとの整合性を保つため、
震源の予測に関する表記についてはこれまで通り『福島県沖』の名称を統一使用いたします。
■上図・・・本来の区割り
■下図・・・kyoto-HM独自の区割り
東北地方におけるマグニチュード分布状況から、M5クラス後半程度の発震の可能性があります。
これは、福島県沖M7.1の余震や誘発による近隣周辺を震源とするものと考えられ、
震源がM7.1の震源に近い遠方海域の場合は最大震度も2程度で収まりますが、
万一陸に近い海域が震源となった場合、最大震度5弱程度の揺れを観測する地域があるかもしれません。
今後の東北地方を震源とする発震のみを数えておおむね5発震目が経過するまでの間、
目安として3日間程度、強めの揺れに対する注意が必要です。